通信制高校とは

学びに役立つ小話  |

通信制高校とは、学校教育法で「通信による教育を行う課程」と定められている通信制課程がおかれている高校のことを言います。全国で約18万人以上が通信制高校で学んでいて、公立高校と私立高校に通っている生徒数はおおよそ半数ずつとなっています。毎日学校で授業を受けるのではなく、自宅での学習となっている学校が主ですが、中には週2日~5日通学する必要がある学校もあります。通信制高校では、主にレポートの提出、教師と面談しながら授業を受けるスクリーニング、単位認定試験を受けて単位を取得していきます。レポートの提出の数は、1年間の間に50~60程度、スクリーニングは年に20~25日程度となっていて、各教科によってそれぞれ回数や日数が異なります。

通信制高校の多くは、単位制で、科目ごとに取得単位を積み上げていきます。学年制とは異なり、卒業するまでに必要単位数である74単位をを取得すれば良いのです。そのため留年ということはありません。また、74単位取得すれば良いとは言っても、通信制高校は3年間以上在籍しなければならないと定められているので、卒業までに最低でも3年はかかります。もし以前に別の高校に通っていたのであれば、その高校に通っていた期間も含めて3年以上となります。通信制高校では、4月と10月の年に2回入学できる機会があります。4月に入学した場合、卒業は3月になり、10月に入学した場合は9月に卒業となります。また、転入に関しては随時受け付けている高校もあれば、決まった時期にのみ受け入れている学校もあります。編入に関しても同様に、随時受け付けている高校もあれば、4月もしくは10月に受け入れている学校もあります。

通信制高校は、学校によって学校に通う日数などが異なるので、自分の生活に合った学校を選べば、仕事をしながら学ぶことが出来ますし、芸能やスポーツなどの将来の夢へ向かって努力しながら勉強することもできます。全日制高校とやむを得ず中退してしまった人や、中学生の時から不登校になってしまったという人にも勉強し高校卒業の資格を取得できるチャンスがあります。また、高校を卒業しないまま社会人になって、高校に通いたいという理由で通信制高校に通う社会人もいます。このように通信制高校に通う人には様々な理由や動機があるので、、通信制高校に通っている生徒は、10代からお年寄りまで幅広い年齢の人がします。もし毎日学校に通って勉強するよりも他のことに時間を注ぎたいという人や、仕事をしながら高校の勉強がしたいという人は、通信制高校を選ぶと自分の生活に合わせて無理なく勉強することが出来ると思います。学校ごとに特色がありますので、自分に合った学校を探すと良いでしょう。

通信制高校というと、どうしても一般的には形式上の高校のように思われてしまいます。その理由の一つが進学率の低さではないでしょうか。結局は、通学しない選択もできてしまうことも原因だと思いますが、進学だけが進路ではないはずです。高校生時代から夢がしっかりしてる人であれば通信制高校の方が合っている場合だってあるのです。特に資格取得をしたい方などは、高校を卒業してから専門学校で学ぶよりも、通信制高校の専門課程を専攻した方が夢への近道となります。専門カリキュラムも充実していながら、四大への進学率も高いという実績がある通信制高校もあります。実際に通信制高校は夢がある人でも、四大進学希望の方でもニーズを満たすことは可能なのです。通信制高校に進学する、もしくは復学する場合は、本人の努力も大事ではありますが、自分にあった環境を選ぶようにしましょう。

« »

資格カテゴリー