一級建築施工管理技士の資格

資格解説  |

就職のため、スキルアップのため…いろいろな理由で一級建築施工管理技士の資格取得をめざしている人もいるでしょう。一級建築施工管理技士は国家資格の1つ。せっかくなら一発で合格し、すぐに活かしたいものです。では、この資格を持っていると具体的にはどんなことができるのでしょうか。

建築施工管理技士は建設現場での工事の進行や指揮、監督を行う仕事。資格については一級と二級に分かれており、一級は昭和59年、二級は昭和58年に制定されました。中小規模の現場だけを取り扱える二級に対し、一級建築施工管理技士は上限なくすべての工事規模を扱うことが可能。建設業の許可基準となっている営業所や事業所ごとの専任技術者として働くこともできます。この専任技術者は、超高層建設や大規模な都市施設といった大規模な工事を扱うときに欠かせない重要なポジションです。

ちなみに年収は400~500万円ほど。建設分野のプロフェッショナルなので、これにプラスされて手当が支給されることもあります。これはそれぞれの会社によってまちまちなので、就職前にちゃんと見ておくといいでしょう。

一級建築施工管理技士には以下のような受験資格があります。最終学歴によって必要となる実務経験の年数が変わってくるので注意しましょう。
・大学の指定学科を卒業+3年以上の実務経験
・大学の指定学科以外を卒業+4年6カ月以上の実務経験
・短大や高専の指定学科を卒業+5年以上の実務経験
・短大や高専の指定学科以外を卒業+7年6カ月以上の実務経験
・高校の指定学科を卒業+10年以上の実務経験
・高校の指定学科以外を卒業+11年6カ月の実務経験

また、こちらの試験は毎年20,000~25,000人が受験しています。平成29年度は24,755人が受験し、9,854人が合格しました。過去の合格率を見てみても学科・実地試験それぞれ40~50%前後を行き来しており、それなりにきちんと対策する必要があるといっていいでしょう。合格基準はその年の平均点によって変わってきます。試験後に毎年、一般財団法人 建築業振興基金のホームページで報告されているので受験対策の一環としてチェックするといいのではないでしょうか。

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